シャープ(SHARP)
もと電卓・家電メーカーで、その後マイコンおよび初期パソコンブームに乗り、パソコンメーカーとしても発展しました。8ビット機の代表的な機種に、MZシリーズとX1シリーズがありました。(他に業務用としてPC-3500などのPCシリーズもあり)
MZシリーズは、組み立てキットとしてスタートしたMZ-80C/Kの系統と、もともと社内用だったものを販売した(と言われている)MZ-80Bの系統があります。MZ-80C/K系統は、その後MZ-1200,MZ-700,MZ-1500と受け継がれてゆき、一方のMZ-80B系統はMZ-2000,MZ-2200,MZ-2500と発展してゆきます。いずれも8ビット機ですが、MZ-2000以降の機種にはオプションで16ビットボードなども販売されていました。さらにこのシリーズの最後には、16ビットCPUを標準で搭載したMZ-2861が発売されましたが、その後シリーズは途絶えてしまいました。一方、これらのシリーズとは離れて、完全な16ビットアーキティクチャのMZ-5500シリーズも発売され、のちMZ-6500シリーズに受け継がれましたが、MZ-6500は途中でIBM/AT(AX)互換機となりDOS/Vへと発展、ここでMZの名前は無くなりました。
X1シリーズは、テレビパソコンと銘うって、スーパーインポーズなどAV機能を目玉に発展しました。のち、グラフィック機能の強化(今までの200ラインから400ラインへの移行など)をメインにしたX1turboシリーズが発生し、さらに色数・音楽機能の強化など末期8ビットに典型的な機能拡張を施したX1turboZシリーズが発売されてゆきました。しかしながら、8ビットの限界から、X1シリーズはここで途絶えました。のち、完全16ビット機として、X68000シリーズが発売され、Xの名前は継承されたましたが、最近の DOS/Vの発展により、これまた息絶えてしまいました。しかしこのX68000シリーズ(俗にX68kと呼ぶ)はマニアに根強い人気があり、中古は未だに人気があるようです。
現在のSHARPは、ご存じメビウスシリーズなどで、ノート型DOS/V機のメジャーになっています。デスクトップは見たことありませんが・・・
なお、SHARPは電卓から派生して、ポケットコンピュータも多数製造していました。(このポケコンについては別のページに記載しました。)
(2004/7/23)
所有機種
MZ-80B
MZ-80K2E
MZ-721
MZ-1200
MZ-1500
MZ-2000
MZ-2200
MZ-2521
MZ-2861
X1
X1C
X1Cs
X1Ck
X1F10
X1F20
X1turbo30
X1turbo40
X1turboIII
X1turboZ
X1turboZII
X68000ACE
X68000ACE-HD
X68000Super
MZ-1500
譲渡して頂いたマシン。MZ-80C/K系統の最後の機種(だったと思う)。
基本アーキティクチャはMZ-80C/Kと全く同じで、これにカラー機能、
グラフィック機能、音楽機能、クイックディスクなどを 付け足した構成。
機能的には当時の8ビット機として十分なものを持っていましたが、
もはや8ビットの時代は過ぎ去りつつあり、あまり売れなかったようです。
X1Cs
譲渡して頂いたマシン。第2期(2.5期?)のX1。
第2期のX1は、まずX1C(テープデッキ内蔵一体型)と
X1D(3'FDD内蔵セパレート型)が発売され、ついでX1Ck(漢字ROM内蔵)と
X1Cs(拡張スロット標準装備)が発売されました。
これらのマシンは、初代X1(テープデッキ内蔵セパレート型)では
別売りだったグラフィックRAMを標準装備しており、
特にX1Cシリーズは初期のX1シリーズとしては
最も売れた機種だったと記憶しています。
いわゆる「パソコンでゲーム」には、
よく適していたからではないでしょうか。
(下記写真でも、ゲームに使うテンキー下部が、
手のひらに当たって汚れているのがわかります。
かなり使い込まれたマシンであろうことが推察されますね。)
(2004/7/23)
X1turboIII
X1turbo(無印)シリーズ最後のマシン(だったかな?)。
このマシンは、筐体がturboZと共通化されているため、
一見するとturboZと見間違えそうですが、
正面パネルに書いてあるロゴでZではないと分かります。
(2004/7/23)
戻ります