一応チュートリアルみたいにしてみました。
何かおかしいところがありましたら、ご指摘ください。
状況は、
・テープデッキの蓋は開く。
・再生だけでなく、早送りも巻き戻しもできない。
・モーター音やカチカチ音はする。
X1Cは筐体の開け方が難しいです(^^;)。
単にネジを外しただけでは開きません。なお、筐体を開ける前に、カセットデッキの蓋を開けておくこと。
さもないと、蓋を閉じている部分が壊れるかもしれません。
(私は忘れてましたが、運良く大丈夫でした(^^;;;)
(下記写真ではまだ開けていません。)1 まず、下記写真2枚の中で、黄色い矢印で示したネジ4本を外します。
2 背面写真(上)の中で、緑色の矢印で示した部分(ワインレッドのケースの端)を浮かせながら、ワインレッドのケースを上にずらします。
3 下面写真(下)の中で、赤色の矢印で示した部分の奥にある、下側ケース(黒色)のノッチをはずして、ワインレッドのケースを外します。ここの力加減が大変難しいです。
内部が一望できます。
上側ケースと基板を結ぶ配線などは無いので、安心して開けます。
下の写真は背面側から見たものです。
左手前がカセットデッキ部です。カセットデッキ部を取り外すには、
・配線の取り外し(右手前部)
・ネジの取り外し(左手前部)
が必要です。(なお、カセットデッキの外観には異常ないです。)
下の写真の内、1番と2番の矢印で示したコネクター(茶色)を外します。
単純に引っ張っただけでは抜きにくいので、
コネクタ基板側の縁を持ち上げるとか、
基板側と配線側のコネクタの隙間にマイナスドライバーを差し込むなどの工夫が必要です。
なお、基本的なことですが、決して配線だけを引っ張らないこと。断線の元です(^^;)。また、配線を軽く止めている、3番の矢印の止め具も外しておきます。
なお、これらの配線は、カセットデッキ部とこの部分を隔てている金属板(写真左下)の下をくぐっており、基板との隙間が狭いため、カセットデッキ部を取り上げるときは、乱暴に引っ張ってはいけません。コネクタ部分が引っかかって、断線や基板上の部品を破損する恐れがあります。注意しましょう。
黄色い矢印で示したネジ5本を外します。
それぞれ形状が違うので、どこにどれがついていたか記憶しておくこと。なお、カセットデッキ部を持ち上げて外すときは、赤い矢印の部分が引っかかるので、少し斜めにして引き上げる必要があります。
また、左端のスピーカーは、下側ケースの溝の上に載せてあるだけなので、外して基板にぶつけたりしないよう、注意する必要があるかも。コーンの破損にも注意。
さらに、上述の配線の引き抜きにも注意。途中まで持ち上げたら、先にコネクタ部分を金属板の下へくぐらせておいたほうが良いかもしれません。
本件では、黄色い矢印(A)のゴムが切れていましたので、適当な輪ゴムで代用しました。本来は黒色の上質なゴムなのですが、取り合えずこれでも何とかなります。
(このゴムは、画面中央の白色プラスチックのプーリーと、その左下に隠れている金属製のフライホイール上端とをつないでいます。フライホイールにはそのための溝があります。奥まっててみにくいですが。)ただし、このゴムを取り替えるには、底の部分の金属板を取り外し、さらに黄色い矢印(B)の黒いゴムベルトも取り外す必要があります。
なお、この底の部分の金属板を外すには、赤色の矢印のネジ3本を外し、さらに右端の赤色矢印のあたりで配線を止めているベルト(タイラップ)を外す(切る)必要があります。このため、代わりのタイラップを用意したほうが良いでしょう。(自分は適当な物でしのいでしまいました(^^;)
なお、この(B)のベルトは重要です。もし切れていたら、代替品を見つけるのは難しいかもしれません。また戻すときは、回転しているうちに外れたりしないよう、手で回しながら十分チェックする必要があります。
本件では、ヘッド一式がテープ側に寄っていく機構(黄色で囲んだ部分)が、油の劣化のためか、固くなっていたため、手で動かして稼動するようにしました。場合によっては注油が必要かもしれません。
あらかじめ、配線を件の金属板の下にくぐらせておきます。
そしてデッキ部を戻してネジ止めします。ネジの種類を間違えないように。
最後に配線のコネクターを接続します。止め具も元どおりにしておきましょう。下は修理されたX1Cの勇姿です。
HuBASIC(v1.0)をロードし、簡単なプログラムを走らせたところです。
(モニタがNEC製なのは御愛敬ってことで(^^;)
(背景が汚いのは・・・ご容赦ください(^^;;;)ただ、今回の修理はまだ完全ではなく、テープが巻き戻しきっても(あるいは再生しきっても)自動的には止まらなくなってしまいさした。自分で停止ボタンを押す必要があります。
適当なゴムを代替品として使ったので、滑りが生じ、テープが突き当たって止まっても、X1Cが検知できなくなっているのかもしれません。
ケースをあけて、カセットデッキ部とキーボードを外すと、メイン基板全体が拝めます。
下の写真は前面側から眺めたものです。基板上、左手前側の最も大きい(長い)LSIが、SHARP生産のZ80Aです。
左上の穴開きの金属の箱は電源部です。
右手前の小さな基板は電源スイッチです。(ただし主電源SWは電源部にある)テープデッキ部手前の縦になってる基盤はオプションの様にも見えますが、詳細不明。X1(初代)ではオプションとなってるG−RAM(グラフィック用メモリ)かも。
写真下端にちらっと写っている銀色は、手前半分の基板上にかかっていたシールドカバーです。
ゆえに基板全体を拝むには、実際は、キーボードを外した後、さらにこれも外す必要があります。ちなみに左上の空間(カセットデッキ部の左となり)は、オプションのプロッタプリンタを収めるためらしいです。基板上にそれらしきコネクターもあります。(MZ−700にも似たような構造がありました。)
しかしこのプロッタプリンタを実際に見たことはまだ無いです・・・
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